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兼松石居かねまつせききょはこの年十二月十二日に歿した。年六十八である。絶筆の五絶と和歌とがある。「今日吾知免こんにちわれめんをしる。亦将騎鶴遊またつるにのりてあそばんとす。上帝賚殊命じょうていしゅめいをたまう。使爾永相休なんじをしてながくあいやすましめんと。」「年浪としなみのたち騒ぎつる世をうみの岸を離れて舟漕こぎ出いでむ。」石居は酒井さかい石見守いわみのかみ忠方ただみちの家来屋代やしろ某の女じょを娶めとって、三子二女を生ませた。長子艮こん、字あざなは止所ししょが家を嗣いだ。号は厚朴軒こうぼくけんである。艮の子成器せいきは陸軍砲兵大尉である。成器さんは下総国市川町いちかわまちに住んでいて、厚朴軒さんもその家にいる。
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